台湾鉄道研修ツアー page1


SL冬の湿原号と台湾のCK124が姉妹提携を結んだことが縁となり、JR北海道釧路支社の企画
で台湾鉄道研修ツアーが2012年6月6日〜10日の5日間の日程で催されました。

ツアーと言っても研修という名が付くだけあって、もさすがJR北海道の企画、台鉄協力のもと普段
は入れない車両基地や運転所、その他諸々とても鉄分の濃い内容となっていました。

以前から台湾の鉄道に興味があったので、これを機会にとツアーに参加。ところが行ってみると、
台湾が初めてなのは私ぐらいで、他の面々は台湾鉄のベテランばかり。そんな台湾を知り尽くした
ような方々でも参加するほどの魅力的な内容だったと言うことでしょう。

また台湾の鉄道ファンの方々とも交流する機会も設定されており、とても楽しいツアーでした。
これを機に台湾にちょっとハマってしまいそうな予感もします。


台湾へは羽田から国際便が飛んでいます。13時20分発のANA便で、15時45分に台北松山空港
到着。東京−台北の時差が1時間なので、飛行時間は3時間半程度です。
しかも松山空港は台北の町なかにあり、ホテルまでは車で20分程度。17時前にはホテルのチェッ
クインは終わってしまいました。夕食にはまだ早いので、同行の方にMRTで2駅目の剣潭(Jiantan)
まで連れて行ってもらいました。

ここは夜市で有名なところです。なんだかちょっとアメ横みたいな感じでした。


一夜明けて、今日から怒涛の鉄ちゃんモードです。まずはホテルからMRTで台北駅へ移動。
台北駅の1階の広々としたスペースに切符売り場があります。ちなみに台鉄、高鉄(新幹線)とも
ホームは地下です。


台北から特急にあたる自強号に乗り込みます。しばらくは地下を走り、次の停車駅、板橋(Banciao)
を過ぎてから地上に出ます。今日、最初に向かうのは新竹(Hsinchu)。新竹から内湾線の臨時SL
列車に乗ります。台北−新竹間は約85km、東京−小田原ほどのこの距離を自強号は1時間10分、
値段は運賃込で500円程度です。


台湾は美しい駅が多いのですが、新竹はその中でも有数の見事な駅です。1913年に完成したバロ
ック風建築で、中央の鐘楼の4面に時計があるのは、当時町のどこからでも時間がわかるようにと
付けられたものだそうです。


新竹から内湾線の臨時SL列車に乗車です。日本のC12と同型のCK124です。ヘッドマークには
台湾と北海道、そしてタンチョウなどが描かれています。10時ちょうどに列車は発車です。


台湾でもSLは大人気らしく、沿線には鉄チャンの姿も多く、一般の人もカメラを向けて、けっこうな
人出。SLが走るときにはローカル列車を運休してバス代行するダイヤを組むらしく、運行ダイヤは
どうやらバレバレのようです。列車は竹東(Zhudong)に停車。駅構内には懐かしいものがありました。


続いて列車は合興(Hexing)に停車。ここは元スイッチバックの駅。停車する列車がスイッチバック
して駅に入るようになっていたようです。昔のスイッチバック駅の跡に旧型の客車が保存されてい
ました。


新竹から1時間15分で内湾(Neiwan)到着。折り返しは14時5分発なので、約3時間あります。この間、
他に列車は来ないので、内湾の町を散策しながら昼食です。


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