或る日の上野駅(雪の日に)


1967年(昭和42年)2月のある日、中学2年生だった私は、オリンパスペンEE片手に上野駅へ向かいました。
ちょうど鉄道に目覚めたばかりのころで、特急群でにぎわう上野駅を散策してみようと思いたったのです。
当時からの鉄仲間、松原遊士氏と連れ立って、上野に着いたころには、朝から降っていた雪が積もり始めて
いました。確かこの雪はその後も降りつづけ、東京は久々の大雪になったと記憶しています。
今は優等列車も減り、すっかり寂しくなってしまった上野駅ですが、華やかなりしころの雰囲気を少しでも感じ
て頂ければ幸いです。


日本初のDC特急、キハ81系「はつかり」。この車両が製作されたのは1960年(昭和35年)、
151系「こだま」が一斉を風靡した時代。ボンネットにあらずば、特急にあらずの風潮の中、車
両デザインには苦労の跡が。不慣れと初期故障でトラブルが続き、またも故障の「ガッカリ号」
と叩かれた時期もあったとか。しかし、翌年にはこれを改良したキハ82系により全国にDC特急
網が作られ、現在への礎となりました。


   

ゴハチファンの皆様お待たせ? ゴハチゴハチ(EF5858)の引く
「はくつる」です。


 
181系「とき」と20系「はくつる」。今こんな取り合わせが実現したら、
上野は大パニックに陥ってしまうでしょうね。


   

やっぱりボンネットは美しい! 「あさま」と「ひばり」 


   
 キハ82系時代の「つばさ」。このころ、奥羽本線を走る特急
は3本。「第1・第2つばさ」と「やまばと」。秋田行きが「つばさ」、
山形行きが「やまばと」。ちなみに、「やまばと」もまだDCで、
山形行きと会津若松行きの併結でした。
  165系急行「志賀」。当時はまだ急行が主力。上野−高崎間では、
  1日30本もの急行がひしめいていました。


   

常磐線国電区間の各駅停車。こんな茶色い電車ばかりでした。

なつかしい行き先「平」。昔、よく「平」行きのことを、平行(へいこう)
なんて冗談言ってました。当時の常磐線中・長距離列車の停車駅は、日暮里、松戸、我孫子、取手・・・。今は千葉県一番の乗降客数を誇
る柏駅は通過していました。


 
上野駅にもSLが・・・ 1日2本、成田線のSL列車が上野まで乗り入れていました。
まだ都心でもSLが見られた時代です。 




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