2015年8月インドネシア-Page1


2015年8月、2年ぶりにインドネシアのサトウキビ工場のSLを巡ってきました。前回2013年と
同様、台北経由でスラバヤへ入りました。

出発日の8月8日土曜、この日台風13号が台湾を直撃。成田空港へ行ってみると、11時発
の飛行機が13時発に遅延の表示。元々はトランジェットには14時発の方が時間が良いので
すが、チケットが安くなるので11時発にしたまでのこと。13時に遅延なら、むしろその方が
都合がよいと、ほくそ笑みながら1500円分のミールチケットを手に入れて、ビールを飲みながら
ランチ済まして案内板を見ると、なんと17時発に更に遅延。台北からのスラバヤ行きは
18:30発なので、このままでは間に合わない。しかも、台北→スラバヤ便は土曜の次は火曜
まで無いことも判明。カウンターに問い合わせても、台湾の航空会社なので、台北まで行かな
いと、その先は分からないとのこと。ともかく台北まで行ってみることにしました。結局、遅れに
遅れて、成田発は21:25に・・・ 波乱の幕開けとなりました。
 
深夜1時に台北(桃園)着。着いてみると、台風は去ったものの、台北は各方面、各航空会社とも
まだ混乱の真っ最中。トランスファーカウンターで状況を確認しようにも、長蛇の列がさっぱり動か
ない。誰か係員を捕まえて、と思いながらウロウロしていたら、偶然、那覇から来て私たちと同じ便
でスラバヤへ行くという日本の方と遭遇。この方の情報で、スラバヤ行きの便は8日に飛んでおら
ず、そのまま9日18:30発にまる1日ズレたとのことで、チケットもそのまま有効と言うことがわか
って、とりあえず一安心。仕方がないので、夕方まで待つことに。と言っても空港の中ではやること
もなく、ひたすらビール飲んでは寝るの繰り返し。案の定、出発は大幅に遅れて、22:10。スラバ
ヤにたどり着いたのは、翌朝4時でした。スラバヤって漢字では↓(一番上の欄)なんですね。

今回同行の志は、3ルートに分かれてスラバヤ集合。台北経由組以外は予定どおりスラバヤに
到着しており、昨日午後からスケジュールどおりの撮影に入っています。先着組とは何度かメール
で状況のやり取りをしており、空港に迎えの車を手配していてくれたので、そのまま撮影地に直行。
結果的には半日遅れで合流することができました。


最初に行った先は、スラバヤから車で4時間ほどのセンボロ。チャーターした編成が出発準備を
整えていました。やはりこれを見た瞬間、成田と台北で合計33時間も空港に居たことなど一気に
忘れ、テンションMAXに。


ヤードの外へ出ると、このように複線区間もあります。普段はDLでサトウキビの運搬をしていま
すが、チャーターのSLが来ると、やはり珍しいのか、何処からともなく人が集まってきます。
この辺りはけっこうな田舎なのですが、本州の半分ほどの大きさのジャワ島に、1.4億人ぐらい居
るだけあって、けっこう人口密度は高いようです。


途中に鉄橋があります。横に人道が併設されていて、線路のヘロヘロさの割には、人の往来は
多いようです。


羊の群れが線路を占拠。一旦停止して暫しの撮影タイム。後ろをお仕事中のDLがサトウキビを
積んで走って行きます。


途中にはこんなダイヤモンドクロッシングが。この線路のヘロヘロ感と平面交差の具合がたま
りません。ここには右手の方に短絡線があり、三角線構造となっています。


クロス部分を別角度から。DLがいる方向から走ってきて、短絡線を使ってSLの向きを変えて
もらいました。チャーターではこんな演出も可能です。ちなみにDLはSL列車の後ろを続行でつ
いてきて、脱線時の救援車も兼ねています。


バナナの並木のところで、ちょっとフォトラン。南国っぽい景色です。


ちなみに本気でお仕事中のDLはこんな感じ。これだけでも見ごたえはありますね。


センボロのもう一つの楽しみ、ファイヤーレス。2年前に来たときはお休み中だったので、今回
動いているところを見られて、感激でした。 


この日最後は、盛大に花火を上げて終了。こちらのSLは基本薪焚きですが、
バカスというサトウキビの搾りカスも燃料に使います。これを使うと火の粉が
盛大に出るため、夜間にバルブ撮影をすると、このように火を噴いているように
写ります。 



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