2002年 秋 北海道SLめぐり
10月11日
秋は山線の「SLニセコ」を訪れるには良い季節です。しかし私がこの日を選んだのには理由があります。ひとつは翌12
日に苗穂工場が一般公開され、C623号機が見られること。もうひとつは小樽交通記念館で10月14日まで行われてい
る「義経」と「しづか」のご対面を見ることです。そのついでに、SLニセコ号とSLふらの・びえい号も撮ってしまおうと言う欲
張り&駆け足計画です。
千歳到着後、すぐに小樽交通記念館へ向かいました。「義経」と「しづか」は屋外の見やすい場所でご対面していました。
ちなみにこの2台、毎日庫の中へ入れるのだそうです。
ここに来たからには「アイアンホース号」を見逃す手はありません。
以前に来たときもついつい虜になってしまったのですが、今回も・・・
このアイアンホース号、アトラクションと侮るなかれ。 1909年米国
ポーター社製の1Cテンダー機。車齢90年をこえる年代物。グァテ
マラ、米国を渡り歩いた古強者です。
10月12日
今日はちょっと忙しい一日になりそうです。朝、小樽あたりでSLニセコを撮って、昼は苗穂工場の一般公開、そして夕方
戻りのニセコを再び撮影、と欲張ったことを考えているからです。
 行きがけの駄賃。札幌駅で「さよならトマ
 サホ函館号」をゲット。
 最後に残った80系気動車もいよいよ引退
 です。












 小樽では、前日目星をつけておいた場所へ。お手軽ついでコース
 にしては、マアマアの結果でしょうか。





SLニセコ撮影後、小樽駅から快速エアポートに飛び乗って、札幌
で普通に乗り換え、11時半ごろ苗穂に到着しました。工場公開の
日は職員用の跨線橋が利用できます。久しぶりに見るC623。
DLに牽引され、自力走行ではありませんが、構内を一直線にこち
らに向かって走ってきます。しかもシリンダーからシュシュと音をさ
せながら、今にもそのまま走り出しそうです。望遠レンズから見る
その迫力、梅小路のC622とはまた違った感動がありました。
もちろんC623は大人気。キャブに乗って構内走行できる乗車体
験コーナーには長い列が。時間の関係で、キャブ乗車体験は泣く
泣くあきらめました。
苗穂のC623に心を残しながら、再びSL
ニセコの撮影に向かいます。
色々迷った末、塩谷で降りることにしまし
た。SLニセコの塩谷通過は16時すぎ。
この時期、列車が遅れると日没とのにら
めっこになってしまいます。
幸いSLニセコは時間どおりに現れました。
DCと交換して走り去るSLニセコ。塩谷駅
の跨線橋が夕日を受けて白く光っている
のが印象的でした。
10月13日
今日はこの旅初めてのレンタカー移動です。朝7時に札幌のホテルを出発し、美瑛を目指します。ターゲットはもちろんSL
ふらの・びえい号。しかしいつものがらの行き当たりバッタリ。撮影場所の事前調査は全く不充分。北美瑛〜美瑛〜美馬牛
あたりが良いらしい、それだけの情報しかありません。あとは行けば何とかなるでしょう・・・
しかも車の中で、同行の武蔵高萩氏と、「返しのバックを撮ると遅くなりそうなので、富良野まで追っかけたら午後から三笠
に行こうかー」で意見が一致。またまた得意の予定変更です。
結局、北美瑛−美瑛の踏切で撮影することにしました。
何人かのご同業が居たので、きっと定番ポイントなのでしょう。




富良野をお昼頃出て、三笠鉄道村へ向かいます。三笠鉄道村を訪れるのは3度目です。ここに居るS−304号
に妙に愛着を覚えてしまったのです。このS−304号、ボディに書かれた「暖房はコークスで」はちょっとご愛嬌
ですが、鐡原コークス室蘭で1982年まで活躍した、最後の現役SLです。ここで撮った写真が、今回の中で一番
秋らしかったりして・・・  ここ三笠鉄道村も今年はちょっと早め、10月14日で店じまいだそうです。

三笠鉄道村での撮影を終え、あとは一気に千歳空港を目指します。3日間の駆け足旅行でしたが、結果的には
丸瀬布以外の道内動態SLを撮ったことになります。そういう意味でも充実の3日間でした。
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