2002年1月 釧路紀行
1月18日

前夜は遠足前の子供のようにワクワクしていて、何となく寝不足気味。眠い目をこすりながら、朝7時羽田空港に
到着。ほどなく同行の、松原遊士、武蔵高萩、両氏と合流。我々を乗せたJAS131便は快適に飛行し、定刻9時
25分釧路空港に到着しました。 本来ならばこの日太平洋炭礦に行く予定にしていたのですが、事前の情報では
゛19日しか動かないらしい゜と聞いていました。 そこで、せっかく時間があるのだから「スーパーおおぞら」でも撮
りに行こうやと言うことになり、レンタカーを走らせ、音別−尺別間へ。 きっとカッ飛んでくるんだろうなー との我
々の期待を裏切らず、スーパーおおぞら6号はカーブの向こう側から現れたと思ったら、あっという間に走り去って
しまいました。

さて、昼飯時にもなったし、そう言えばどこかの掲示板に春採の回転すし屋が美味いと書いてあったなー ついで
に太平洋炭礦も覗いてみるか。なんとも行き当たりバッタリですが、ともかく春採へ向かうことにしました。
「行ってみたら踏切が鳴って、あっ! なんてことになったりして」「案外そんなことになったりしてね。ハハハ」なん
て冗談言いながら、車は太平洋炭礦の春採構内へ向かって右折しました。その途端、一同「あっ!」。 何と踏切
が鳴っているのです。夢か幻か? ともかくカメラ片手にダッシュ。
どうやら本線走行はないものの、春採構内で入れ替え作業を行っているようです。それもオールキャストで・・・

夢中で太平洋炭礦を撮り、ふと気がつくともう午後2時を過ぎています。くだんの回転すし屋で昼食を済ませ、さ
てどうしましょう。まだ時間もあるので、またまた行き当たりバッタリ。「厚岸でも行ってみようか〜」  事のついで
に厚岸−門静間で、夕日をバックにDC撮ってこの日の撮影を終了。夜は釧路在住のO型台風さんと炉端を囲ん
で楽しく歓談。釧路の鉄チャンポイントなども案内して頂きました。

1月19日

釧路は今日も雲一つなくドピーカン。今朝は草凪みかんさんを釧路空港に出迎えることになっています。その前
に、太平洋炭礦の様子を見ていくことにしました。実は今日、太平洋炭礦は本線走行をする予定なのですが、ダ
イヤは事前にはわかりません(夜に動くとの噂もありました)。昨夜O型台風さんから、念のため朝覗いてみては、
とのアドバイスがあったのです。ちょっとホテルを早めに出て、春採に8時ごろ到着。きのうと同じように構内へ向
け車を右折させると、一同またまた「あっ!」。DLにエンジンがかかっています。聞くと8時30分に出発するとのこ
と。慌ててO型台風さんに連絡をとると、すっ飛んで来てくれました。さっそく春採湖を見下ろす高台に案内して頂
き春採を出発したセキを撮影。太平洋炭礦には何度か来ていますが、いつも線路脇ばかりで、こういう場所はや
はり地元の方に案内して頂かないとなかなかわかりません。さて無事撮影終了し、空港に向かおうとしたら、悪魔
のささやきが。「返しは撮らないの?」。普段は10〜15分で戻ってくるので、返しを撮ってもちょうど間に合います。
「じゃ、制限時間8時50分ってことで」。つい悪魔の誘いに乗ってしまいました。今度は千代ノ浦を見下ろせるポイ
ントへ。これも普通では行き着かないだろうと思うような場所です。ところが、この日はテレビ局の取材が入ってい
た関係か、返しの列車が少し遅れているようです。頭の中で、空港ロビーで立ちつくすみかんさんの姿と、岬の向
こうから現れるロッド式DLの姿が、天秤に乗ってユーラユラ。 「来た!」 岬のカーブからDLが頭を出しました。
その途端、天秤は消え去り、頭の中は悪魔が支配。結局、空港着が10分遅れてしまいました。みかんさんゴメン
ナサイ。

釧路空港でみかんさんと合流し、いよいよSL撮影へ。最初の撮影地は釧路川にしました。立ち並ぶビルをバック
にSLを撮れるのはここぐらいでしょう。昨夜O型台風さんに教えて頂いた高台へ。この場所は天気が良いと半逆
光になってしまうので、本来はうす曇ポイントなのです。しかし太平洋炭礦を撮っているときに、「今日は北風が吹
いているので煙が旭橋側に巻くかも」と言われていたので、ここから狙ってみることに。ほどなくO型台風さんも現
れて、思い思いに撮影場所選び。11時、ビルの合間から爆煙がこちらへ向かって動いて来るのが見え、やがて
C11重連「SL冬の湿原号」はゆっくりと橋にさしかかります。その途端、向こう側から撮っている人の悲鳴が聞こ
えそうなぐらい、煙が旭橋側に巻きはじめました。

次の撮影地を五十石−標茶間に決め出発。今までの経験では普通に走って塘路の発車には間に合います。
運良く間に合えば塘路も、という程度で巡航速度で走ります。やはり塘路の発車には余裕で間に合って、国道
と併走するあたりでGET。標茶を目指します。五十石−標茶間のポイントは、林の中を一直線に走ってくるとこ
ろを狙います。遠くにSLの姿が見え、林の中を一直線に走ってくるところで、無情の絶気合図。ところがなぜか
ご覧のとおり。

塘路発車

五十石−標茶

このあと、標茶−磯分内間でオーバクロスの上から行きがけの駄賃でワンショット。これも爆煙でした。そして
摩周駅でしばしの休息をとるC11を見学。しかしオジさんにはこの摩周という駅名、どうも馴染めません。やは
り弟子屈の方がピンときます。

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