福井鉄道 編  (byカモ)



田原町でえちぜん鉄道から、福井鉄道に乗り換えました。初めは福井駅前からとも思って
いたのですが、えちぜん鉄道から見た田原町の雰囲気があまりにも良かったので、急遽
田原町乗換えに変更です。田原町は木造上屋のいかにもローカル私鉄の駅という佇まい
でした。ほどなくやってきた電車は200形。1960年製の元急行専用車です。

せっかく200形が来たので、武生まで
乗って行くことにしました。車内はご覧
のようにセミクロスシート。田原町から
武生新まで約21km、各駅停車で所要
時間は約1時間。けっこう時間がかか
るなー と思っていたら、市役所前から
一旦福井駅前に入って、再び市役所前
に戻ってきてスイッチバックして武生新
を目指というルート。ここだけで10分ほ
ど時間がかかってしまいます。

そういえば、30年以上も昔、この急行専用車に乗りにきて、乗ったはいいけど前の席の浴
衣姿の美少女に目を奪われて、車窓の景色を全然見ていなかったなー なんて思い出しな
がら、やがて電車は西武生へ。西武生には車庫があるので、なにか居ないかとウォッチング
していると、車
窓からデキ3
やデキ11の姿
が・・・ 
迷うことなく下
車しました。
デキ3やデキ
11がとまって
いる横を80形
の急行が走る
抜けて行く。
こたえられない光景です。






思鉄流はいつも行き当たりバッタリの出たとこ勝負。福井鉄道もすっかり元静岡鉄道の300
形や元名古屋地下鉄の600形が幅をきかせて、旧型車はほとんど予備車的存在だと思って
いました。しかし、80形も200形も元気一杯で走りまわっていて、一安心。
しかも武生新の駅構内には、560形や120形、そして140形などが係留されていました。
560形は、市内線折り返し運転用に名鉄岐阜市内線からの転入車ですが、元をただせば北
陸鉄道金沢市内線の出身。現在は市内線折り返し運転は行われていないので、イベント用
などに使われているのでしょうか。


さて、本来ならここで本日の予定終了となるはずだったのですが、この日の大阪からの雷鳥31
号がボンネットの運用であることが判明。しつこく福井駅で撮影することにしました。
雷鳥31号の福井到着は18時9分。露出もかなり落ちているうえに、左側は駅の高架工事中。
上には跨線橋と、
あまり良い条件で
はありません。
高架工事や跨線橋
をカットしたら、こん
な絵になってしまい
ました。
あらためて見ると、
ヘッドマークにはい
まだにL(エル)特急
のマークが入ってい
たのですね。
これにてこの日の撮
影は終了。考えてみ
れば、朝の6時半か
ら12時間近く鉄して
いたのです。でも時
間の長さなど感じな
い充実の1日でした。





一夜明ければ、今にも泣き出しそうな空模様。この日は福井駅周辺の併用軌道で撮影開始で
す。やってきたのは80形の広告塗装車。路面を一般規格の電車が走る姿は威風堂々、威圧
感があります。しかし、車を運転していてこんなのが走ってきたら、やっぱり怖いでしょうね。


足羽川にかかる幸橋は、鉄道線が分離されていました。以前は道路と同じ併用橋だと思った
のですが、なにせ古い記憶なもので・・・ 
ここでちょっと変わったものを発見。一見踏切のようで、よーく見ると遮断機が線路側に付いて
います。どうやら鉄道橋を分離して、車や人が間違って入らないための措置のようです。
電車がくると、ご覧のように電車が通る側だけが開きます。


福井駅前に元名古屋地下鉄の600形が入ってきました。バリアフリーにはちょっと程遠い
ですね。



福井鉄道の撮影を終えて、北陸鉄道めざして金沢へ移動です。とうとう本格的に雨が降りだしま
した。移動の途中、ボンネット「雷鳥」を撮るため牛ノ谷駅で途中下車です。牛ノ谷はローカルな
無人駅。ホームの真ん中あたりにポツンと小さな待合室があります。雨はいよいよ本降り。「雷鳥」
まではまだ時間があります。突然、駅の列車接近警報がなりました。「なにか来ますねー」「外に
出ると濡れるから待合室から撮りますか」なんてのんびり会話していたら、なっなんとトワイライト
がやって来た〜 今日は9月6日土曜日、運転予定日ではないはずなのに、なぜだ!!



 やがて、降りしきる雨の中、ボンネット「雷鳥」は
 水しぶきをあげながら走ってきました。撮影条件
 は悪かったのですが、雨中のボンネットもやっぱ
 りカッコいい〜











←えちぜん鉄道編へ戻る 北陸鉄道編へ⇒





inserted by FC2 system