さよなら レールバス
(南部縦貫 最後の春)


南部縦貫の運行が休止されたのは1997年5月5日。最終日には相当の人出が予想
され、平日ならば少しはマシかとの目論見で、休止直前の5月2日に最後の訪問をし
ました。


早朝の野辺地駅に降り立ってまず唖然。南部縦貫のホームにはレールバスではなく、
なぜかキハ10が停車中。どうやらレールバスでは押しかけた人をさばききれないので
定員の多いキハ10を使っているようです。前年の夏に来たときは我々のほかには乗客
2人だけだった始発列車は、この日はラッシュ状態でした。


七戸に着いてまたビックリ。静かで人けのなかった駅に、地元の人や鉄チャンがつめかけて
大賑わい。この日の午前中はレールバスとキハ10が続行運転していました。


七戸駅をまずキハ10が発車、続行でレールバスが発車して行きました。


散り残った桜、線路端のタンポポが妙に物悲しい最後の春。



遠くに残雪の残る山、この光景も見納めです。先ほど野辺地へ向かったレールバスが
帰ってきました。


しばらくして続行でキハ10も戻ってきました。この日はキハ10はこれでお役御免のよう
です。


富士重工製、この独特のフォルムのレールバスは1962年(昭和37年)生まれ。


午後からは、さよならマークを付けていないレールバスも運行。夕方近くになっても、
車内は相変わらずラッシュアワー状態でした。


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